WELCOME TO HIDEKI FUJII MUSEUM

ようこそ”写真家 藤井秀樹(秀喜)”のWEB美術館へ
1965年頃からの没年までの作品紹介と作品貸与なども行っております
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WORKS

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EXHIBITION

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1971
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1989
2002-12
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ABOUT FGRAPHY

写真には大きな喜びが三つある、と私は考えている。
「これは」という被写体に出合った時の身体がふるえるような感動。その気持ちを整理し、フィルムに定着させるまでの試行錯誤である。
そして、最も大きな喜びは、自分のイメージそのままの印画を、苦労の末に誕生させた時に味わえる満足感だろう。
黒白写真の経験があり、撮影、フィルム現像、プリントの作業を行なった人なら、この意味はよく理解してもらえるはずだ。
ところが、世の中がより便利になるに従い、写真の世界も分業化が進み、撮影からプリントに至る工程の失敗が大幅に減少する代わりに、撮影者自身が自分の写真に関われる範囲も少なくなってしまった。つまり、自分の写真を創り出す喜びが失なわれ、写真との一体感がなくなってしまったのである。
この写真の科学的進歩によって生じたジレンマが、私にフジイ・グラフィーを生み出させるきっかけを与えてくれた。

より深く、より多く自分の写真に関わる方法を探し求め、その結果行き着いたのが、写真はなぜ印画紙にプリントしなければならないのか?なぜ好みの素材にプリントし、絵画のように彩色できないのだろうか?という疑問であり、その疑問が液体感光乳剤を考え出させ、和紙、キャンバス布、木、大理石といった、自分の好みの素材を支持体にした〝印画材〟を作り出させたのである。
さて、液体感光乳剤を考案し、自由な素材を支持体とした印画材を作り出すことはできたが、作品の完成に向けて道を一歩を踏み出したにすぎなかった。
フジイ・グラフィーと、名称は一般の写真と異なるものの、要は手作りのモノクロ印画材であり、写真となるまでの工程に大きな違いは何もない。
耐水性の劣った和紙に乳剤を塗布したために、現像途中で和紙そのものが分解してしまったり、表面が滑らかすぎるガラスや大理石に塗布したために、乳剤が剥離してしまったなどの失敗談は枚挙にいとまがない。
だがこの失敗こそが、自分の写真に深く関わることで、この素材にどうやって写真を定着させるかと考えると、素材探しからプリントまでの楽しさが何倍にもなり、成功した時の喜びは口に現せないほどだ。

この他にも乳剤の塗り方、彩色の仕方など、成功、失敗の例を数えればきりがなく、その一つ一つのデータの積み重ねが、現在のフジイ・グラフィーにつながっている。
人間の眼と感性だけではとらえきれない現象を写し止めるカメラとフィルムを使い、一瞬の時間を切り取ることが、絵に勝る写真の強みだとするならば、そこに自分の情念を加えることで、作品に自らの思いと美を凝縮させることもできるはずだ。
現代は何かと便利さだけが優先され、早く、失敗のない作品づくりが最良とされるきらいがあるが、その分ものを創り出す楽しさが失なわれ、工夫、努力といった言葉を聞くことも少なくなった。
フジイ・グラフィーはその流れに逆らおうとするものではないが、写真を創り出す喜びを与えてくれることは確かで、写真の原点に近いものだと思っている。
そこで〝自分の写真を生み出す楽しさ〟をより多くの方々に共有していただくため、私がこれまでに積み重ねた経験を公開し説明するので、ぜひご自分の作品づくりに役立て、写真づくりを楽しんでいただきたい。

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